気持ちが折れそうになるときはこんなときかも

 皆さんご存知のとおり、有機栽培とは農薬や化学肥料を使わない栽培方法で除草剤も使うことはない。国が定める有機JAS法では指定された農薬を使用することができるが、そもそも農薬を使いたくないから有機栽培をしているので、農家は農薬を使わない。

 私は有機栽培をはじめて3年目だけど、この3年目というのが難しいときかも知れない。気持ちが折れそうになるのはこんなときだと思う。

 

 畑は毎年、変化している。有機栽培をはじめて1年目は、見たこともないような草が生えてくる。固い土からはボルドー剤が原因なのかと思われるような草が生えてくるのだ。草が生えないところもある。はじめて見るそんな畑の様子は非常に気持ちが悪かった。

 

 2年目はセイタカアワダチソウを栽培しているのかと思うくらい、この草が大量に生えてくる。この年は手で抜きとっていたが、あとで間違いだと知った。草は刈り伏せて腐植を作ることが大切らしい。抜きとるのは株まわりくらい。草は刈り伏せたり、草木灰を作ったりするのに使うのでとても大切。 

 

 樹勢に変化があったのは、虫が大量発生してからだった。とくにカイガラムシとカミキリムシがたくさん出たことで樹勢が落ちてくる。すべてのバランスが崩れてきたと感じたのはこのときからだった。

 

 で、今3年目。ほとんどの木が枯れている。カミキリムシの被害だったり化学肥料切れだったりで病気になっている木もある。そんななかでレモンと柚子は無傷だった。 

 

 香酸柑橘はとても強い。有機栽培をはじめるときは香酸柑橘類をおすすめするし、私もこの品種を中心に栽培したいと思っている。土壌環境がととのえば、他の柑橘も栽培できると思うので、それまでは香酸柑橘だなと。 

 

 有機栽培には10年かけないと上手くいかないといわれているが、最近になってそれを実感している。気持ちが折れそうになるのは、こんなときかもね。

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