40センチ残して草を刈る

胃の痛みがおさまり、調子を取り戻しつつある私(かんゆきみつ)です。梅雨に入りました。これからの季節は熱くなってきます。私の農業に対する想いも熱くなってくるでしょう。

 

そんな私の今の作業は、土を育てるための草刈りです。「えっ?草刈りが土を育てるだって?」そんな声が聞こえそうです。そうなんです。草刈りで土を育てることができるんです。

 

この国のほとんどの農家が行なっている慣行栽培では、雑草は作物にとって邪魔だと考えられているようで、その邪魔なものを刈り取ることを目的としているのが草刈りです。しかし、私たちが行う自然由来の素材だけで育てる農業は違います。草(雑草)は、土を育てるための栄養分だと考えます。

 

土から生えた草たちの根を土の栄養分に変える作業が、私たちが行う草刈りです。その方法は、草を地上から40センチほど残して、それより上を刈り取る。そうすると、水あげに必要のない根の一部分が枯れて有機物になる。これを繰り返すことで土の栄養分になり、土を育てることになります。

 

私たちの有機栽培は今年で4年目。初めのうちは草も少ない状態だったのですが、今ではたくさんの種類の草が生えるようになってきました。この草を使って土を育て、その土で作物を育てる。この当たり前のことを自然にできるようにしていきたいと考えています。

 

私たちの農業は、まだこれからです。