レモンの出荷を2日後に控えていますが、借りた農地の再生も並行して行っています。
耕作をやめてまだ2年ほどしか経っていないらしく、数本の木は枯れずに残っていました。
左の写真は、伊予柑の木にからまったツタを取り除いたところ。
右は、ツタを取り除いている妻の様子。
農地の再生をしていて思い出すのは、4年前のことです。就農しようと農業委員会まで相談しに行きました。
私たちが「耕作をやめた農地を借りて農業をやって行きたい」と言ったところ、農業委員会から「そういった農地はない」と言われ、ひどく困惑したことを思い出します。
今思うと、あのときの話は何だったのか。農地の状況について、何も把握できていないのではないかと思いました。
じつは、農地の契約までには、地権者と借受人が直に会って話し合わなければなりません。その話し合いを経て、賃貸借契約が結ばれます。こうしたことが理由で、「耕作していない農地はない」のだと、後になって分かりました。契約できる地権者が、いるかどうか分からない、ということです。
これでは、農業後継者を育てられなくなりそうです。農地を借りるまで何年も掛かっていては、事業を開始するまでに生活費がひっ迫します。
私も農地を借りるまでに農業研修を受けるようにと勧められ、農業が出来るようになるまでには結構な時間が必要でした。
就農してからはというと、相変わらず農地の確保に手間取っています。契約まであまりにも時間が掛かりすぎています。その間、耕作されなくなった農地は、さらに再生が難しくなって行く、そんな様子を目の前にしながら、ひたすら待たなければなりません。
こんなことを思いながら、あさっての出荷の準備をし、並行して農地の再生をしています。